飛空城の攻撃、防衛で採用するアタッカーを選ぶ時の参考に、2021年1月4日現在リリース済みのユニットの中で殲滅力が高いユニットを知りたくなったので調査してランキングを作成しました。
評価方法
飛空城シミュレーターを使って、すべての英雄と1対1で戦闘を行い、その勝率(相手を倒した割合)を評価値します。評価ユニットが敵ユニットに先制攻撃をしかける形で戦闘を評価します。
評価ユニットは以下の状態で評価します。
- 初期スキル
- 無凸
- 神装補正あり
- ナーガ、オルティナ、レギンの神階補正を受けた状態(HP+15、守備+5、攻撃+6)
- 武器は特殊錬成可能なら特殊錬成
- フルHPの状態から1ターン目開始時のスキル効果を適用した後の状態
- マップに味方はいない
- 初期スキル
- 10凸
- 神装補正あり
- スラシル、ルピナスの神階補正を受けた状態(HP+10、守備+5、魔防+5)
- 武器は特殊錬成可能なら特殊錬成
- フルHPの状態から1ターン目開始時のスキル効果を適用した後の状態
- マップ上に味方はいない
評価結果(勝率トップ50)
名前 | 勝率(%) |
---|---|
レギン | 68.6 |
シャミア | 65.8 |
伝承リリーナ | 63.5 |
総選挙リシテア | 63.4 |
闇カムイ(男) | 60.5 |
伝承アルム | 60 |
闇ユリア | 56.2 |
比翼エフラム | 54.6 |
伝承チキ(子供) | 53.8 |
海賊ヴェロニカ | 53.8 |
クリスマスベルナデッタ | 53.3 |
クリスマスエフラム | 49.8 |
子供マリク | 47.6 |
ヒルダ | 44.4 |
フレイヤ | 43.9 |
ディミトリ | 43.8 |
カトリーヌ | 43.8 |
エーデルガルト | 42.9 |
クリス(女) | 42.8 |
総選挙セリカ | 42.1 |
水着ベレス | 40.4 |
バレンタインアルム | 40 |
ミカヤ | 37.3 |
正月レテ | 37 |
デュッセル | 37 |
バレンタインエフィ | 36.3 |
セライナ | 36.1 |
花嫁ニケ | 34.5 |
ジル | 33.4 |
総選挙ヘクトル | 33.1 |
マリータ | 32.9 |
海賊ティバーン | 32.4 |
伝承ディミトリ | 31.8 |
ピクニックフローラ | 31.6 |
伝承エフラム | 30.5 |
ハロウィンヘクトル | 28 |
プラハ | 27.1 |
シノン | 26.9 |
レテ | 26.4 |
ハロウィンイレース | 26.3 |
ディーク | 25.8 |
ティアモ | 24.6 |
シグルド | 24.6 |
水着イングリット | 23.3 |
総選挙エリウッド | 22.7 |
総選挙エーデルガルト | 22.2 |
シャンブレー | 21.7 |
アルム | 19.4 |
セティ | 19.4 |
ハロウィンカゲロウ | 19.3 |
注意点
このランキングでは全英雄と戦闘した勝率で評価しています。実際の飛空城では、出現する敵に偏りがあるため、このランキングの順位がそのまま飛空城でアタッカーとして起用した場合の勝率ではない点に注意してください。
また、評価方法が1対1であるため、孤軍のような周囲に味方がいない時に発動するスキルを初めから所持しているユニットはこの評価上は有利になります。特に古いユニットは初期スキルが充実していなかったり、ユニットに合わないスキルを持っていたりするので、かなり不利です。最新のユニットであるほど、充実したスキルを初めから所持しているため有利です。
このように平等な評価ではない事は踏まえて眺める必要があります。
初期スキルが充実しているということは継承コストが安いという事にもなるので、継承コスト含めて、どのユニットがアタッカーとして採用しやすいのかという1つの指標としては役に立つと思います。また、1対1により、孤軍のようなスキルが有利になる点についても、アタッカーは普通に使うと孤立しやすいので、これもアタッカーとしての扱いやすさとしては妥当な評価になるのではないかと思います。
ただし、実際の飛空城防衛では密集している事の方が多いので、敵の状態としては密集状態の方が適切であると思います。しかし、敵の状態を密集させる場合は周囲のユニットと敵ユニットの状態をどのようにするのが妥当な評価になるのかという点に答えが見つからなかったので、今回は1対1の評価とさせていただきました。
それと飛空城シミュレーターのスキル実装の不具合で正しいダメージを計算できていない効果があるかもしれない点についてもご了承ください。
簡易考察
トップ5はレギン、シャミア、伝承リリーナ、総選挙リシテア、闇カムイ(男)と、最新キャラが並ぶ形となりました。6位に伝承アルムがいるのはさすが当時ぶっ壊れと騒がれただけのことはあるなと思いました。私もですが、未だに飛空城防衛で起用している人はよく見かけるユニットです。
トップ3にいるレギン、伝承リリーナは1ターン目開始時に奥義発動可能状態になるので、トップに躍り出るのも頷けます。シャミアは奥義発動カウントが1で、かつ、奮起、ダブル孤軍効果により、速さ+19されるので、ほとんどの敵に追撃が取れて、奥義である月虹が発動しているため、このような高い勝率となっているのだと思われます。
注目ユニット
トップのレギンは言うまでもなく扱いやすいユニットなので割愛します。まさかトップになるとは思いませんでしたが、さすが第5部の主人公..
このランキングの中で特に注目したいのは最近リリースされたばかりの伝承リリーナ、クリスマスベルナデッタです。この2名は射程2騎馬という総合値の低い兵種でありながら、高い火力を出すことが可能なユニットです。
FEHのマップは非常に狭いので、多くのマップで射程が長いほど扱いやすいです。その代償として総合値は下げられています。特に飛空城においては、攻撃でも防衛でも射程の長さはとても大きな優位性を発揮します。攻撃では攻めから入りやすい点も大きいですが、資源回収時に射程が足りなくて涙を飲んだエクラは多いはず。最大射程を持ちながら連撃で高い火力を出すことができるラインハルトなんかは昔から今に至るまでずっと最強と謳われ続けています。私も含めて、未だに飛空城で採用している人は多いユニットでしょう。
防衛でも昔から Cavline という射程2の騎馬を並べる防衛はずっと流行っています。Cavline のように射程の長い高火力ユニットを並べると、攻撃側は身動きがとりにくくなって選択できる手が大きく減ります。場合によっては専用の対策をしていないと詰むこともあります。(Cavline は日本人Twitter勢の間では長らく一本糞マップと呼ばれていましたが、その下品さから最近は英語圏の呼称であるCavelineと呼ばれるようになってきました)
伝承リリーナは神階効果を受けられるシーズンが限られているので常に使える訳ではありませんが、攻撃においても防衛においても大活躍が期待できるユニットと言っていいでしょう。待ち伏せを無効化できる点や範囲奥義で周囲の敵も一緒に削れるという点もポイントです。待ち伏せは攻撃でも防衛でもよく使われるスキルなので、これを武器スキル内蔵の効果で対策できるというだけで重宝します。
勝率11位のクリスマスベルナデッタの火力は伝承リリーナには及びませんが、武器スキルであるフリストにターン開始時の自傷ダメージを受けるユニークな効果が備わっています。飛空城攻撃では自傷ダメージから献身や相互援助を発動して救援拠点を作ったり、待ち伏せユニットの待ち伏せを発動するなどに応用できますし、防衛ではヒールトラップを発動させて不意打ちしたりと(フリストラップと呼ばれてたりするようです)、飛空城で他のユニットにはできないユニークな効果を持っています。これを備えた上で、更に長い射程と高い火力があるので扱いにくい訳がない。超英雄であるため、入手が難しいという点が唯一の難点です。
と言いつつ、私はまだ飛空城でこの2人を使っていないのでエアプの戯言だと聞き流して下さい。(所持はしてるのでそのうち使おうと思います)
ランキング上位だけど扱いにくいユニット
飛空城での射程の優位性について触れましたが、裏を返すと射程が短いユニットは攻める立ち回りにおいては扱いにくいということになります。特に飛空城だと、身動きしづらくするために防衛に射程の長いユニットが採用されている事が多いです。これに対抗するためには攻撃側も射程が長くないと敵を射程に入れるまでに移動補助を使うなど、手数を消費してしまいます。
総選挙リシテアや闇ユリアの射程は射程2の騎馬に比べて1マス短いだけですが、この1マスの違いが大きな差です。私は過去に総選挙リシテアやガイアのような高火力歩行ユニットを飛空城攻撃で使ってみた事があるのですが、火力は申し分なくても、やはり味方の移動補助で手数を消費しないと敵に射程が届かない点がとても扱いにくかったです。総選挙リシテアは騎馬特効も持っていて殲滅力としては申し分ないのですが、結局、攻めから入る場合は攻撃が届かないと意味がない。最小の行動回数で攻撃が届くことがベストなので、火力を高めた最大射程のユニットをアタッカーと採用するのが最も攻略しやすかったです。扱いにくいというほどではないのですが、射程の長いユニットを採用している、もしくは再行動によって実質射程が長くなるよう設計されている防衛相手だと、敵を攻撃した後に退く手数が足りなくなってかなり苦戦します。このような理由から火力だけの優位性では中々採用しにくいです。高い火力+高い受け力、のように射程の短さを補えるもうひとつの秀でた点があれば話は別です。例えば、伝承エーデルガルトは射程はないですが、火力に加えて再行動できて、かつ、受け力もそこそこ持っているので攻めから入るユニットとしてはトップクラスの扱いやすさです。
ただし、これは攻撃の話で、防衛においては話は別です。防衛では防衛ユニットが何体倒されても減点はありません。敵を倒した数がスコアに影響するので、再行動などと組み合わせて一時的に射程を伸ばして敵陣に特攻すればOKです。そのため射程が短い高火力ユニットも活躍しやすいです。
まとめ
- 初期スキルならレギンの奥義の殲滅力は全英雄中トップだった(さすが第5部配布)
- 伝承リリーナはトップ級の殲滅力+射程+待ち伏せ対策を持つので攻撃、防衛共に活躍が期待できるユニット
- クリスマスベルナデッタは高い殲滅力に加えて、色々なことに応用できる自傷ダメージ効果を持つので攻撃、防衛共に活躍が期待できるユニット
- 射程の短いユニットは、例え火力がずば抜けていたとしても攻めから入る立ち回りでは扱いにくい
- 伝承エーデルガルトのように射程の短さを補う付加価値があれば話は別
- 防衛もデスがスコアに直結しないので話は別