「ファイアーエムブレム 封印の剣」は過去作をオマージュしたような要素がたくさんあります。このページでは、私が封印の剣をプレイしているときに気づいた過去作品との類似要素をまとめています。
- 最初の仲間
- ルトガーとクラリーネの関係
- 仲間になるときのBGM
- ジュテ族のクトラ族裏切り
- 8章オスティア城の牢屋
- リキア同盟軍が敵国に通じたエトルリア宰相に利用されるストーリー
- 9章の東西の村
- 13章のゼフィール出陣
- 14章の砂漠のお宝探し
- メンバーカードと秘密の店
- リリーナがガレットを勧誘する台詞
- ファの設定
- ヒュウのおばあさんが病気でロイからお金を貰う流れ
- ゼフィールの父殺し
- 八神将と神将器
- サカルート18章の円形の奇襲マップ
- 21章の封印の神殿の外見
- 終章のマップ
- ノアのフィルへの告白
- アストールとイグレーヌの関係
- オージェの妹の設定
- トライアングルアタック
- スリープの理不尽さ
最初の仲間
最初に仲間になるフェレ軍の構成がアリティア軍に似ています。各キャラの配色も大分似ています。
フェレ軍 | アリティア軍 | 枠 |
---|---|---|
マーカス |
ジェイガン |
老兵 |
ランス |
アベル |
緑騎士 |
アレン |
カイン |
赤騎士 |
ウォルト |
ゴードン |
弓兵 |
ボールス |
ドーガ |
重装 |
マリナス |
モロドフ |
軍師 |
ルトガーとクラリーネの関係
4章ではエリックに雇われたルトガーが、エリックを裏切り、囚われたクラリーネを助けます。
ルトガーとクラリーネの支援会話では、貴族であるクラリーネが剣士ルトガーの身だしなみについてダメ出ししつつも、顔立ちは評価します。
紋章の謎2部7章では盗賊に雇われていた剣士ナバールが盗賊を裏切り、フィーナを助けます。そして、貴族出身のフィーナはナバールの服装や髪型にダメ出しをしつつも、顔立ちを評価します。
仲間になるときのBGM
新しいキャラが仲間になるときのBGMが聖戦の系譜と同じです。
ジュテ族のクトラ族裏切り
ベルン侵攻を受けたサカでは、サカの民はベルンに抗います。しかし、ジュテ族の突然の裏切りにより、クトラ族はほぼ全滅、スーはリキアに亡命します。
紋章の謎1部では、アリティアはグルニア黒騎士団との戦いで、同盟国であるグラの裏切りにより壊滅します。アリティアの王子マルスはタリスに亡命します。
サカでの裏切りと亡命のエピソードはこれに似ています。
8章オスティア城の牢屋
8章のマップでは武器を持たない無防備なリリーナが牢に閉じ込められ、リリーナ殺害を命じられた弓兵に狙われます。
紋章の謎1部10章のアカネイアパレスでも、武器を持たないアカネイア軍の捕虜となったボア司祭やミディアが牢に閉じ込められたまま弓兵や魔道士に攻撃されます。
また、外伝(Echoes)でも牢に入れられたマチルダが攻撃されます。
リキア同盟軍が敵国に通じたエトルリア宰相に利用されるストーリー
ロイたちリキア同盟は、8章でエトルリア王国に助けられ、保護下に入ります。しかし、その後、西方三島の賊退治の要請をエトルリア王国から受け、エトルリアの保護を必要とするリキアはその要請を飲むことになります。
しかし、実はこれは裏で敵国ベルンと通じてエトルリア王国を動かす宰相ロアーツの陰謀でした。ロイたちはロアーツの息のかかった西方三島の賊や領主に命を狙われることになります。そして、宰相ロアーツはエトルリア王国の王子ミルディンを暗殺していました(実は生きていたことが後からわかりますが)。
このストーリーが聖戦の系譜の前半のストーリーに似ています。シグルドらは国の命令に従ってウェルダン、アグストリアを制圧していきます。しかし、それは裏で暗黒教団と通じていたアルヴィスの陰謀でした。アルヴィスは反王子勢力のレプトールやランゴバルドを利用し、クルト王子は暗殺し、その罪をシグルドの父バイロンになすりつけました。シグルドらは反逆者として命を狙われます。
9章の東西の村
9章の東西の村どちらを選ぶかにより仲間になるキャラやストーリーが分岐します。西の村を選べば、ララム&エキドナが仲間になるルート、東の村を選べばエルフィン&バアトルが仲間になるルートに分岐します。
紋章の謎1部13章アリティアでも、東西の村のいずれかを訪問することで、アラン、サムソンのいずれかが仲間になる分岐があります。
13章のゼフィール出陣
中盤である13章でゼフィールが自ら出陣し、その圧倒的強さでプレイヤーに恐怖を植え付けます。
紋章の謎2部の中盤である8章でもハーディンが自ら出陣し、その圧倒的強さでプレイヤーに恐怖を植え付けます。
14章の砂漠のお宝探し
14章のナバタの砂漠ではマップ上に貴重なアイテムが落ちています。
紋章の謎2部11章マーモトードの砂漠のお宝探しに似ています。
メンバーカードと秘密の店
16章で仲間になるヒュウが持っているメンバーカードは、マップ上に隠されている秘密の店に入るために必要なアイテムです。
紋章の謎にも同様にメンバーカードがあり、マップ上に隠された秘密の店に入るために必要です。アンナさんが経営しており、ポーズも似ています。
マップによって秘密の店の商品ラインナップは変わりますが、封印の剣の16章の秘密の店はクラスチェンジアイテムが並んでいる点で紋章の謎1部17章の秘密の店と同じです。価格も各10000Gという点も同じです(画像はシルバーカードで半額になった状態です)。
リリーナがガレットを勧誘する台詞
15章でリリーナがガレットを仲間に勧誘する際「攻撃するというなら好きにすればいい...」という台詞があります。
これが紋章の謎1部でシーダがナバールを勧誘するときの台詞に似ています。
そもそもリリーナの配色やポーズもシーダに大分似ていますよね。
ファの設定
ファの設定が紋章の謎のチキの設定と共通点が多いです。
- 最後の神竜であり、まだ幼い
- 胸の前で両手を握ってるポーズが同じ
- 暗い部屋にずっと閉じ込められていた
- ファがいないと真エンディングが見れない
ヒュウのおばあさんが病気でロイからお金を貰う流れ
ヒュウが仲間になるとき、ヒュウはロイにおばあさんが病気だと勘違いさせます。ロイは「わかった。おばあさんが病気ならお金がいるだろうから」と言って10000ゴールドを渡します。
紋章の謎でカシムが仲間になるとき、母が病気と言ってシーダやマルスからお金を恵んでもらい、その見返りに仲間になる流れに似ています。
ゼフィールの父殺し
ゼフィールは王座を得るために父殺しをしたと噂されていました。
しかし、真実は、ゼフィールが父から暗殺を謀られ、父王がゼフィールの母やマードックをもなきものにしようとしていることを知り、その暴虐なふるまいにたまりかねて父を殺したというものでした。
これは聖戦の系譜のシャガール、紋章の謎のミシェイルの父親殺しのエピソードに似ている部分があります。
シャガールはマンフロイにそそのかされ、父を殺し、アグストリアの王になりました。ミシェイルもガーネフにそそのかされ、父を殺し、マケドニア王となります。
ゼフィールの黒い噂は王座を得るために父王を殺したというものでした。しかも、その陰には謎のシャーマンであるイドゥンがいました。プレイヤー視点だとイドゥンが「闇よりいずるもの」であり、ゼフィールがイドゥンに利用され、父王を殺したのではないかと想像してしまいます。
しかし、ギネヴィアから語られたゼフィール父殺しの理由は決して傲慢で愚かなものではありませんでした。
ゲーム内の情報だけだとわかりにくいですが、紋章の謎のミシェイルも実は、やむを得ず父殺しに至っていたことがデザイナーズノートの情報からわかります(これはあくまで1つの解釈であることに注意)。
メディウスはマケドニアに使者を遣わし同盟を要求します。
Designer's Note #3 「ミシェイルが父親を殺した背景は?」より
ところが王は一笑に付し、アカネイアの援軍を頼んでドルーア討伐の兵をあげようとします。
ミシェイルはアカネイアが援軍を寄こさないことを知っていました。
もし単独で戦うなら、マケドニアの滅亡は確実です。数万の民が、再び奴隷なって、耐えようのない苦しみを味わうことになります。
ミシェイルは父王の考えを変えようと必死で努力しますが、アカネイアの権威を盲信する父とは話がかみ合わず激論となり、親子の関係は急速に悪化します。
最後はガーネフの謀略です。
父との関係が気まずくなった頃、王がミシェイルの王太子を廃し、ミネルバを王位継承者にするらしいとの噂が流れます。この時代、王位継承権を失った者は抹殺されるのが常でした。ミシェイルの悶々たる思いは、この噂を耳にしたときについに激発し、自らが信じた覇道に向かって突き進むことになるのです。
父王のやり方のままだと国が滅び、民が苦しむことが目に見えていた、かつ、自身が抹殺される可能性があることを耳にしたことをきっかけに、父を殺したというものでした。
自身が殺されそうになった、という背景についてもミシェイルに似ています。
八神将と神将器
かつての英雄である八神将、その神将たちが使った伝説の武器が神将器であるという点が、聖戦の系譜の十二聖戦士と神器の設定と似ています。
神将器で戦闘を行うと、戦闘開始時に画面全体が光るような演出があります。
聖戦の系譜でも神器を使う時、同様に光る演出があり、オマージュされていることを感じさせます。
サカルート18章の円形の奇襲マップ
サカルート18章のマップでは円形のゲルの中に入るとゲルから敵が現れて奇襲されます。
紋章の謎のアカネイアパレス周辺の円形の砦に似ています。
21章の封印の神殿の外見
21章マップ上の封印の神殿の外見が、紋章の謎のドルーアのオームの杖が使える祭壇にどことなく似ています。
終章のマップ
終章のマップは階段の先に四角い部屋があるだけの小さなマップです。
紋章の謎2部終章のメディウスがいるマップも同様に階段の先に四角い部屋があるだけのマップになっています。
ノアのフィルへの告白
ノアとフィルの支援会話Aでノアがフィルに「きみが好きだ」と告白します。
聖戦の系譜でレヴィンがフュリーに「おまえが好きだ」と直球の告白をするのに似ています。
アストールとイグレーヌの関係
イグレーヌは記憶喪失でひどいケガを負って倒れていた男を救出し、介抱しているうちに彼と夫婦になりました。彼は記憶を徐々に取り戻し、ある日、敵襲を受けたときに戦いにいったまま姿を消しました。それがアストールでした。密偵という仕事上、家族に危険が及ぶのを恐れ、アストールはイグレーヌのもとから離れました。
外伝ではジークが記憶喪失でひどいケガを負って浜辺に流れ着いたところをティータが救出し、介抱しているうちに恋仲になります。ジークは徐々に記憶を取り戻し、アカネイア大陸でやり残したことを終わらせるためにティータの前から姿を消します。
アストールとイグレーヌの関係は、ジークとティータの関係に似ています。
Echoesでは、最終的にジークはティータのもとへ戻ってきます。
アストールはクリア後に姿を消して、その後どうなったのかは語られていません。
イグレーヌも同様です。ジークがティータのもとへ戻ったように、アストールもやるべきことを終えてイグレーヌのもとへ戻った可能性もありますね。
オージェの妹の設定
オージェとリリーナの支援会話でオージェの故郷の村が貧しく、家族が生きるためにたった一人の妹が捨てられてしまったエピソードを聞くことができます。
リリーナさま・・・
オージェとリリーナの支援B会話より
私の村は・・・
まずしかったんです
・・・村で働き手になるのは男です
女の子は役に立ちません
スープもパンも・・・
余りはありません
だから・・・まずしい家で
女の子が生まれたときは・・・
なぐさめにきれいな服を着せて・・・
遠くの町に 置いてくるんです
紋章の謎のカシムも、家が貧しく、妹が売られてしまったエピソードがデザイナーズノートに書かれています。
「うん、分かっているよ。でもガルダで一仕事したら、いい金になるんだそうだ。そしたら、かあさんの薬も買えるし、お前に女の子らしい服もかってやれる」
暗黒戦争終結後、カシムはようやく家族が待つタリスへ帰ります。
Designer's Note「カシムが詐欺師とよばれたのはなぜ?」より
その手には、苦労して買い求めた、粗末な服が握られていました。
「リーン、よろこんでくれるかな・・・あいつならきっと似合うだろうな」
そんなことを考えながら、タリスへの道を急いだのです。
しかし、家に帰ったときには、すでに何もかも遅かったことがわかります。
リーンは、病気の母や幼い兄弟たちのために、自らを奴隷商人に売ったのです。
カシムからの仕送りが途絶えたとき、もはや彼女には、他になすべき方法がなかったのでしょう。カシムは半狂乱になって妹を探し求めます。
妹の服に言及してる点、貧しさが原因で妹が家族と離れてしまった点が共通しています。
トライアングルアタック
紋章の謎ではペガサス三姉妹のトライアングルアタックがありました。
封印の剣でもシャニー、ティト、ユーノでトライアングルアタックが使えます。
聖戦の系譜では敵魔道士によるトライアングルアタックもありましたね。
封印の剣ではまさかの重装トライアングルアタックが使えたのも面白かったです。
スリープの理不尽さ
封印の剣のスリープは魔防が射程になる仕様で、ハードだと魔防29のスリープ持ちが登場します。射程が非常に長く、当たると4ターン動けなくなります。
レストで回復できますが、大体はサイレスやバサーク持ちも一緒にいて、レスト持ちがサイレスやバサーク、もしくはスリープでレストを使えない状態にされます。
このスリープの理不尽さは聖戦の系譜でも似たようなものを感じました。
終盤のスリープ祭は今思い出してもめまいがします。トラキア776は未プレイですが、もっと理不尽という噂も聞きます。
コメント(2 件)
2(管理人) 2024-10-20 23:50 言われてみれば確かに。紋章の謎既プレイでしたが、気づかずにまんまと奇襲にあいました() 追記しておこうかと思います |
1(ID: 3289156284) 2024-10-20 20:55 サカルートの18章の円系のゲルの中に入るとサカの掟が発動して増援が出てくるところは紋章の謎二部の19章の城周辺に侵入すると周りの砦から増援のオマージュだと思うのですが |