ワユ教授の資料で言う Enemy threat について、Twitter上などで理解がごちゃごちゃになっている方をよく見かけます。日本語では「脅威数」や「危険度」と呼ばれるものです。簡単に言うと、そのマスが何人の敵から攻撃を受けるのかの数を示す値です。この記事では脅威数と呼ぶことにします。
この画像でいうと、青いマスの左上の数値が防衛側のユニットから見た脅威数を示しています。防衛側のユニットがそのマスで何体の敵の攻撃範囲に入っているかを示す数です。言い換えると、攻撃側の攻撃範囲がどのくらい重なっているかを示す数です。厳密には違いますが、この記事においては本質的でない内容なので詳細説明を省略します。
脅威数に関する勘違いの例として、以下のようなやりとりを挙げます。
Aさん「なんでオフェリアはエリウッドでなく、斧アイクを応援しちゃうんだろう?」
Bさん「エリウッドの近くには敵がいて脅威数が多いからエリウッドは選ばれないんじゃない?」
このやりとりの間違った点が分かる方はこの先を読む必要はありません。
このやりとりの間違っている点は補助対象を決めるのに脅威数が関係すると言っているBさんの発言内容です。実際は補助対象を決めるのに脅威数は関係ありません。補助に限らず、何か行動を行う対象を選ぶ際の優先度に脅威数が影響するものはありません(敵に近いか、敵の攻撃範囲に入っているかなどは関係するものがあります)。
応援を例にすると、応援を実行するステップは以下の2ステップです。
- 味方の中から最適な応援対象を選ぶ
- 応援対象を応援するために最適なマスを選ぶ
最初に応援する対象を選んで、その後にどのマスで応援するかを決める流れです。
この2つの優先度を見てみます。
応援対象を選ぶ条件
- 強化が入る数値が大きい味方ほど優先(例えば、強化+6、弱化-7の味方に一喝した場合は弱化-7が消えて強化+7となるので差分の+8でカウント)
- 戦闘前補助の場合、大応援においてはこの条件を無視
- 最も近い敵への距離が近い味方ほど優先
- HPを除くステータス合計値(強化、弱化加味。戦闘時のみ影響するものは除く)が高い味方ほど優先
- 編成順が後ろ(右側のスロット)な味方ほど優先
応援対象を応援するために最適なマスを選ぶ条件
- 防御地形のマスを優先
- 敵の脅威の数(攻撃を受ける数)が最も少ないマス
- 移動にテレポート(救援の航路や曲技飛行など)を要するマス
- 飛行地形(山や池など) > 森 > 溝 ≧ 通常地形(騎馬は 溝 > 通常地形、その他は 溝 = 通常地形)
- 移動マス数が最も少ないマス
- 下より上のマスが優先
- 左より右のマスが優先
見て分かる通り、脅威数が影響するのはマスを決定する時だけです。対象を選ぶ条件には関係しません。
これは補助行動に限らず、すべての行動に言える事です。
補助
- 誰に補助するかを決める
- どのマスで補助するかを決める
攻撃
- 誰を攻撃するか決める
- どのマスで攻撃するか決める
移動
- 誰を追跡するか決める
- どのマスに移動するか決める
壁破壊
- どの壁を破壊するか決める
- どのマスで壁を破壊するか決める
どれも脅威数が関係するのは2番目のマスを決める時だけになります。
行動対象を選ぶ上で脅威数は関係ない!ということを、この記事では言いたかっただけなので、説明は以上となります。
それぞれの詳細条件については以下のページに記載しているので気になる方は参照してください。
- 攻撃、壁破壊等の優先順:
- 敵AIの行動ロジックテキストガイド
- 補助の優先順:
- 補助対象選択の条件
- 移動マス、追跡対象の優先順:
- 移動マス優先順位