『ファイアーエムブレム 聖魔の光石』のプレイ中に得たストーリーに関する情報をメモするページです。
マギ・ヴァル大陸年表
大陸暦 | できごと |
---|---|
元年頃 |
大陸には魔があふれていた。人々は魔物たちに蹂され、なすすべもなく滅びの時を迎えようとしていた。だが、人々が絶望に天を仰いだその時、希望の光が生まれた。 【聖石】魔を退ける力を持った五つの聖なる至宝。英雄グラド率いる勇者たちは【聖石】を手に魔と戦い、ついには魔の王を滅ぼし、その魂を【聖石】に封じる。 大陸から魔は消え去り、人々はようやく乎稳を手に人れた。 |
793年 | ゼトは騎士見習いだった。ガルシアはルネス軍の部隊長だった。 |
803年 |
グラド帝国がルネス王国に侵攻。 続いてフレリアにも進軍する。 |
マギ・ヴァル大陸マップ
オープニング
古の時代 ……大陸には魔があふれていた。人々は魔物たちに蹂され、なすすべもなく滅びの時を迎えようとしていた。
だが、人々が絶望に天を仰いだその時、希望の光が生まれた。
【聖石】
魔を退ける力を持った五つの聖なる至宝
英雄グラド率いる勇者たちは【聖石】を手に魔と戦い、ついには魔の王を滅ぼし、その魂を【聖石】に封じる。
大陸から魔は消え去り、人々はようやく乎稳を手に人れた。
だが……
オープニング
マギ・ヴァル大陸。古より大陸にはびこっていた魔が滅び、平穏が戻ってから約800年…人々は古より伝承される【聖石】を守護石として国家を形成していた。武勇に長けた【勇王】ファードのルネス王。知略に優れる【賢王】ヘイデンのフレリア王国。美貌で名高い【白沙の女王】イシュメアのジャハナ王国。義にあつい【正教皇】マンセルのロストン聖教国。柔和な人柄の【穏健帝】ヴィガルドのグラド帝国。【聖石】を持つこれらの伝統ある五国家の他に新興の商業国家であるカルチノ共和国を加え、いつしか魔の存在も古の戦いも忘れながら…大陸はまどろみのような穏やかな平和を保っていた。
だが大陸暦803年…突如として大陸全土を巻き込む異変が勃発する。【聖石】を持つ国々の中でも最大の版図を持つグラド帝国が皇帝ヴィガルドの命の下、突如ルネス王国に侵攻を開始した。長年の同盟国であったグラド帝国の攻撃に内陸のルネス王国は反撃もままならず、次々と要所を落とされていった。この戦乱の中、おりしも王都を離れていたルネス王子エフラムの消息も途絶える。勢いに乗ったグラド帝国軍の侵攻はついに王都にまで達し、ルネス王国は今まさに陥落の時を迎えようとしていた…
![]() ファード |
武勇に長けた【勇王】。ルネス王。 |
![]() ヘイデン |
知略に優れる【賢王】。フレリア王。 |
![]() イシュメア |
美貌で名高い【白沙の女王】。ジャハナ女王。 |
![]() マンセル |
義にあつい【正教皇】。ロストン教皇。 |
![]() ヴィガルド |
柔和な人柄の【穏健帝】。グラド皇帝。 |
![]() エフラム |
ルネス王子。 |
序章 ルネス陥落
![]() エイリーク |
心優しく気品のあるルネス王国の王女。ファードの娘、エフラムの妹。 |
![]() ゼト |
ルネス王国に仕えるルネス騎士団の若き将軍。冷静沈着で、鋭い戦術眼を持つ。 ファードの命で、エイリークを連れてフレリアに逃れる。 ルネスから逃れる途中で、ヴァルターの一撃により傷を負う。 |
![]() フランツ |
ルネス王国に仕える騎士。ルネス騎士団所属。真面目で優しい性格。 フレリアに救援を要請するため、伝令に向かう。 |
![]() ヴァルター |
【月長石】のヴァルター。グラド帝国将の一人。 傷を負って逃げるゼトに「逃げろ逃げろ。死ぬ気で逃げ惑え。私たちの楽しい遊びを少しでも長引かせてくれよ?」と発言し、ルネス侵攻をエンタメとして楽しむ残虐な性格が見える。 |
情報
- 王都を離れていたエフラムは消息不明
- グラドとルネスは同盟関係にあった
1章 脱出行
場所:国境ミュラン
フレリア王国の王女ターナは、友であるエイリークの危機を知らされ、彼女を捜すため国境のミュラン城を訪れる。しかし、その時すでにグラド軍の侵攻はフレリア領土にまで及んでおり、ミュラン城はまさに陥落せんとしていたのだ。フレリア軍は城に立てこもり防備を固めるも虚しく、中隊長ブレゲ率いるグラド軍の猛攻によりミュラン城は制圧されてしまう。城内にいたターナは、あえなく人質として牢へと囚われの身となった。一方、ミュラン城の危険を察したゼトは、フレリア王都への迂回を進言する。しかし、グラドの暴虐に苦しむルネスの民の窮状を聞いていたエイリークは、「これ以上、人々がグラド軍の暴虐に晒される様を見過ごせない」とゼトを説得。かくして、ゼトとエイリークはミュラン城奪還のため、一路城へと向かうのだった。
ブレゲは、エイリークまでも捕らえれば大きな手柄となると考え、部下たちにその確保を命じる。だが、その時、思いがけない助けが現れる。伝令として向かっていたフランツと、フレリア東部国境守備隊のギリアムが、エイリークたちの援軍として駆けつけたのだ。
激戦の末、エイリークたちはブレゲを打ち破り、見事ミュラン城を取り戻す。そして、囚われていたターナも無事に救出された。一行は、フレリア王女ターナと共にフレリア王都へと向かった。
王都にたどり着いたエイリークたちは、ヘイデン王の温かい出迎えを受ける。そこでエイリークは、父であるファード王の死、そして双子の兄エフラムの生存を知らされることとなる。それを聞いたエイリークは、無謀にも少ない戦力でエフラムを助けに行くと告げる。グラド軍との交戦に主要な戦力を割かれているフレリアには、エイリークを補助する余力は残されていなかった。せめてものと、ヘイデン王は臣下のヴァネッサ、モルダ、そしてギリアムの三人に、エイリークの旅への同行を命じる。
エイリークとエフラムは、グラド帝国の皇子リオンと親しい間柄だった。穏和なはずのグラド皇帝は、なぜ同盟国であるルネスを襲ったのか。その謎は残されたままだが、エイリークは兄を救い出すため、グラド帝国へと旅立つのだった。
![]() ターナ |
フレリア王国の王女。ヘイデンの娘。エイリークの友達。 |
![]() ギリアム |
フレリア王国に仕える重騎士。フレリア東部国境守備隊所属。 口数は少ないが、頼りになる男。 |
![]() ブレゲ |
グラド帝国の中隊長。1章の敵将。てつのやりを使うアーマーナイト。 |
![]() ヴァネッサ |
フレリア王国に仕える天馬騎士。生真面目な性格。 |
![]() モルダ |
フレリア王国に仕える熟年の神官。穏やかな人柄で皆を和ませる。 |
情報
- ルネス王ファードはルネス城にて無念の最期を遂げた
- エフラムはグラド軍と激戦を繰り広げ、生き残った部下たちと共にグラドへ進撃した。国境を突破し、今はグラド領内のレンバール城近くで孤軍奮闘している(フレリアの天馬隊による報告)
- フレリア王子ヒーニアスは、前線に向かい、グラド軍との激戦を強いられている
- グラド皇子リオンとエイリーク、エフラムは以前から親しかった
2章 守るべきもの
場所:イムの村
ヘイデン王は十分な兵をつけてやれないことを詫びつつも、信頼のおける数名の臣下をエイリークの供につけた。王に感謝しながらエイリークは、兄が戦うグラド帝国領へと出発した。まず向かうのは旧ルネス領辺境の地イム。そこで、エイリークはルネス荒廃の様を目の当たりにすることになる…
![]() ロス |
ルネス王国イムの村出身の、まだ駆け出しの戦士。彼は、戦士だった父を尊敬し、その背中を追いかけている。父のような立派な戦士になることを誓い、日々鍛錬に励んでいる。 |
![]() ガルシア |
ルネス王国イムの村出身。かつては「豪腕」と恐れられた元ルネスの部隊長だった。 十年前までルネス軍に身を置いていた彼は、ルネスの民のために戦い続ける日々の中で、幼い我が子の顔さえろくに知らず、妻を早くに亡くしてしまう。残された息子を目の当たりにし、自身の過ちに気づいた彼は、軍を引退。「この子の父として生きる」と誓った。 しかし、立派な戦士へと成長した息子の説得を受け、再び戦場へと赴くことを決意する。 |
![]() セライナ |
グラド帝国の将軍の一人。彼女は、侵攻中の敵国にあるイムの村が盗賊に襲われているのを目撃した際、「村民の命にグラドもルネスも違いはあるまい」として村を助けようとした。敵味方関係なく命を尊ぶ、優しき心を持つ将である。 |
![]() ボン |
バズバの子分。2章の敵将。 |
疑問
- 村を訪れた時、女性の村人が、「かっこいい男の人に助けてもらったの」と言っていたが、この男は誰か?
- セライナに帰還命令が下ったが、グラドで何かあったのか
3章 ボルゴ峠の山賊
場所:ボルゴ峠
腕輪を盗んだ盗賊の足取りを追うエイリークたち。逃亡先の山中は近隣の村々から略奪を繰り返すバズバ山賊団のなわばりだという。自国の民の嘆きを放っておくことはできない。エイリーク達は山賊団の根城へと向かった…
バズバ山賊団を討伐したエイリークたち一行。行くあてのないネイミーとコーマは、エイリークに同行を申し出る。
一方、グラド帝国では、ヴィガルドの命により、ルネス制圧の功績を挙げた三人の将が新たに迎え入れられた。帝国六将として、大陸全土の制覇を目論むグラド帝国。セライナとケセルダにはフレリア攻略、アーヴとデュッセルには帝都防衛、そしてヴァルターとグレンにはエイリークとエフラムをヴィガルドのもとへ連行する任務がそれぞれ与えられた。セライナ、デュッセル、グレンの三将軍は、以前とは人が変わってしまったかのようなヴィガルドの様子に疑問を抱きながらも、その命に従う。得体の知れぬ新たな三将と共に、彼らはそれぞれの任務へと動き出すのだった。
![]() ネイミー |
ルネス王国のラクの村に住んでいた村人。コーマの幼馴染。 子供の頃は祖父とよく狩りに行っており、弓が扱える。 ドジっ子。 手鏡が母の形見であり、コーマはその手鏡を取り戻すためにバズバ山賊団のアジトに乗り込んだ。 |
![]() コーマ |
ルネス王国のラクの村出身。ネイミーとは幼なじみのお調子者。盗みが得意で、エイリークから腕輪を盗むが、ゼトに取り上げられる。 |
![]() バズバ |
バズバ山賊団の頭目。3章の敵将。 |
![]() デュッセル |
グラド帝国の将軍。 |
![]() グレン |
グラド帝国の将軍。 |
![]() ケセルダ |
【虎目石】のケセルダ。砂漠の傭兵上がり。ヴィガルドが任命したグラド帝国の新たな将軍。 |
![]() アーヴ |
【血碧石】のアーヴ。ヴィガルドが任命したグラド帝国の新たな将軍。 |
情報
- ネイミーらのラクの村は、バズバ山賊団に焼かれてなくなってしまった。コーマとネイミー以外は山賊に襲われて…
- ルネスの領土は治める者もなく野放しになっている。ルネスを制圧したグラドが新たに統治を行う様子もない。このままだとルネスは荒れ果てる
- グラドの3人の将軍は、同盟を破棄し、突然ルネスを侵略するヴィガルドを不信に感じている
- ヴィガルドは人の変わったように、得体の知れぬ者たちを次々とグラド軍に起用し、更なる戦の拡大を進める
- ヴィガルドは、3人の将軍だけでは残りの国々を制するには足りないとし、ルネス攻略で功績をあげた3人アーヴ、ケセルダ、ヴァルターを新たな将とした。6人の将軍で大陸の制覇をなさんとする
- セライナ、ケセルダはフレリア攻略、アーヴ、デュッセルは帝都防衛、ヴァルター、グレンはエイリーク、エフラムをヴィガルドの前に連れてくる任務
4章 異形の者たち
場所:ザッハの古森
大切な腕輪を再び身につけ、エイリークは決意も新たに出発する。西からザッハの古森を抜ければ、国境の街セレフィユは近い。心配していたグラド兵の姿もなく、胸をなでおろすエイリーク。だが森の中には、見たこともない異形の影がうごめていた…
エイリークたちは魔物たちを一掃し、念のためその骸を焼き払った。そこへ、魔物に襲われた人々を助けるため、ロストン聖教国のラーチェル一行が駆けつける。しかし、既に魔物は一掃された後だった。ラーチェルはエイリークたちに名を名乗ることなく、「また会いましょう」と言い残し、去っていった。
ゼトは、魔物が現れた現状ではこれ以上前進するのは危険すぎると進言する。だがエイリークは、だからこそ一刻も早く兄を助けなければと、さらに先を急ぐのだった。
![]() アスレイ |
ルネス王国出身の聖職者。 信仰心に厚く純真な青年。 |
![]() ルーテ |
ルネス出身の女魔道士。 自らを優秀と呼ぶ若き智者。 |
![]() ラーチェル |
ロストン聖教国の光の… |
![]() ドズラ |
ラーチェルの従者 |
![]() レナック |
ラーチェルの従者 |
5章 帝国の影
場所:セレフィユの街
大陸各地にわき出した魔物たちの不吉な影…兄エフラム援軍の旅はより困難なものとなった。エイリークはしかし、危険を承知でなおも前進を決意する。ルネス、グラドの国境の位置するセレフィユの街。人の行き交いが盛んなこの街は古くから両国の友好の証とされ、幼い頃、グラド帝国皇子リオンと親交のあったエイリークには懐かしい場所でもある。だが、この街も今はグラド帝国の占領下にあった…
![]() ヨシュア |
グラドに雇われた傭兵。 |
![]() ナターシャ |
グラド帝国出身のシスター。 グラド帝国の神殿で働いていた。 真面目でしとやかな美しい女性。 グラド帝国から裏切り者として追われる。 |
![]() ザール |
セレフィユ国境守備隊隊長。 ヴィガルドの命令で、ナターシャを反逆者として追う。 |
![]() クーガー |
グレンの弟。 |
情報
- グレンはクーガーと一緒にセレフィユの街の北東の砦に向かった
- アメリアは、シルバ村から帝都にむかっている途中。グラド帝国兵士になって、村から帝都に赴いてる途中っぽい?
- 数日前、ナターシャの師である司祭が突然反逆罪で捕えられ、処刑された。しかし、これは濡れ衣で口封じのためにヴィガルドに殺害された。司祭は死ぬ前にナターシャに「陛下は五つの【聖石】をことごとく破壊しようとしている」と話した。ナターシャはひそかに国境を抜け出そうとしたが、兵士に見つかり、追われる身となった
5章外伝 砕けぬ心
場所:水城レンバール
グラド帝国の領土を、森の地の利を利用してなんとか逃げ延びていたエフラムたち。しかし、手持ちの装備も食料も尽きかけていた。そんな絶望的な状況で、エフラムは大胆な提案をする。敵城を攻め落とす、と。まさか逃げ惑う少数の部隊が敵城を攻め落とそうなど、誰も考えはしないだろう。だが、エフラムたちの捜索のために敵の部隊は城から出払っており、城を攻めるには絶好の機会だった。落城に成功すれば、敵は攻めどころではなくなり、ルネス侵攻の勢いも止まるのではないか。エフラムの算段は、まさに一石二鳥を狙うものだった。
そして、エフラムたちは少数の部隊で見事、水城レンバールを攻め落とすことに成功する。長居は無用とばかりに、すぐに撤退を試みるが、城の外に出た瞬間、周囲はグラド帝国軍に完全に包囲されていた。敵の援軍が到着するにはあまりにも早すぎる。まるでエフラムたちの行動をすべて把握していたかのようだった。
グラドの将軍ヴァルターは、膝まずいて命乞いをすれば命は助けてやるとエフラムたちに告げる。だが、エフラムはそれを一蹴。「ヴァルターたちを蹴散らし、この地から脱出させてもらう」と堂々と言い放つ。無謀とも思える行動だが、エフラムの自信に満ち溢れた態度は、本当にこの絶望的な状況から脱することができるのではないかと、エフラム隊のカイルやフォルデに思わせるのだった。
果たして、エフラムたちはこの絶体絶命の危機を乗り越えることができるのか。
![]() エフラム |
気高く、恐れを知らないルネス王国の王子。 |
![]() カイル |
ルネス王国に仕える騎士。 義に厚く実直。 |
![]() フォルデ |
ルネス王国に仕える騎士。 気楽で奔放だが有能。 フランツの兄。 |
![]() オルソン |
ルネス王国に仕える騎士。 物静かな愛妻家。 長年ルネス王家に仕える。 |
![]() ゾンタ |
ティラードに雇われた傭兵たちの長。 5章外伝の敵将。 |
![]() ティラード |
ヴァルター部隊の副官。 ヴァルターの軍師役を務める。 |
情報
- オルソンがグラド側の内通者っぽい
6章 増悪の泥濘
胸にわだかまる不安を抑え、エイリークは兄のもとへ。セレフィユの街を抜け、ついに敵国であるグラド本国へと足を踏み入れた。ここから先は、まぎれもない敵地。グラド兵との無用な戦いを避けるため、エイリークたちは人里離れた辺境を行く。だがその動きはすでにグラド軍に察知されていた…
その行く手には、アーヴの部下であるノベラが待ち受けていた。ノベラはエイリークに腕輪の引き渡しを要求する。同時に、エフラムが捕らえられ、レンバール城の牢に囚われていることを聞かされ、エイリークは動揺を隠せない。腕輪の要求を拒否すれば、人質となっているルネスの子供たちを殺害すると脅迫され、エイリークはやむを得ず腕輪を渡す。さらにノベラは武器の引き渡しも要求するが、ゼトはこれを拒否。ノベラが結局エイリークを生かすつもりがないことを悟ったのだ。ノベラは、取引に必要なくなった人質の子供たちを化け物グモのエサにすることを思いつき、魔物の住処に置き去りにする。
エイリークたちは、なんとか人質を救出し、ノベラを討ち取った。そして、ゼトからエイリークの腕輪に秘められた真実が語られる。神殿に祀られていた聖石は偽物であり、本物はルネス城の地下に封じられていること。そして、エフラムとエイリークが持つ二つの腕輪こそが、その封印を解く鍵となっている、と。
エフラムは捕らえられた。腕輪を奪われたエフラムの命が危ない。エイリークたちは急ぎ、レンバール城へと向かうのだった。
![]() ノベラ |
アーヴの部下。 アーヴを薄気味悪いじじいと陰で呟き、嫌っている。 |
情報
- エフラムは捕えられ、レンバールの地下牢に囚われている。
- 神殿に祀られた聖石は精巧につくられた偽物。本物はルネス城の地下に封じられており、エフラムとエイリークの持つ2つの腕輪が封印を解くカギになっている。古に魔を滅ぼした聖石は伝説にあるように人知を越えた力を持つもの。人がその力に魅入られることがないよう先王は成績を地下に封印した。
- 腕輪の秘密を知るのはファード、ゼトだけだった。しかし、ヴィガルドに知れてしまっていた。なんらかの方法でファードから聞き出した可能性がある
7章 水城レンバール
場所:水城レンバール
兄エフラムは戦いに敗れ、虜囚の身になったという…敵にこちらの位置を知られている以上、兄の救出を急がねばならない。エイリーク達はいそぎ、レンバール城へ向かう。兄が幽閉されているというレンバール城は周囲を湖に囲まれた天然の要塞。城内に入るには、たった一つ渡された橋を駆け抜けるしかない。この城の中に兄エフラムがいる。エイリークたちは城を守るグラド兵に正面から戦いを挑んだ…
![]() マーレイ |
グラド帝国に仕える騎士。ティラードの腹心。 |
8章 陥穽 そして
場所:水城レンバール城内
レンバール城から出てきたのはルネスのオルソンだった。エフラムらと一緒に牢に捕まったが、1人逃げてきたという。エイリークらをエフラムのいる牢獄に案内するというオルソン。しかし、城は妙に静まり返っている。不可解に思ったゼトはオルソンに尋問を始める。なぜ先ほどまで外で戦闘があったのに誰一人敵兵が姿を見せないのか、オルソン1人が逃げ出せたのか、なぜ腕輪と聖石の関わりを知っているのか、そして、なぜ懐に刀を忍ばせているのか。すると、ようやくオルソンは裏切りを認める。「あの方はすべてを叶えてくれる…。妻との幸せな日々がもう一度この手に戻ってくるのだ…」
そこにヴァルターの副官ティラードが現れ、オルソンを下がらせる。ティラードの口からは、エフラムは捕えられておらず、逃亡に成功していたが、エフラムが捕えられたという嘘の噂でエイリークらをおびき寄せたことが語られる。そして、水城レンバールの出入り口の橋を落とされ、エイリークたちはもう引き下がることはできない。こうして、エイリークたちとティラード率いるヴァルター軍の戦いが始まった。
そこにエフラムが姿を現す。エイリークが敵の策略にかかったと聞いて助けに来たのだ。エイリークとエフラムを力を合わせ、ティラードを討ち取る。黒く大きくたくさんのものが城に迫っていることをミルラが告げると、エフラムたちは急いで城を脱出する。そのままフレリアへ帰還した。
フレリアではグラド帝国のセライナやケセルダにより、聖石が破壊されてしまう。この事態をロストンとジャハナにも伝えなければならない。ヒーニアスがジャハナに、エイリークがロストンに、そしてエフラムは戦争を終わらせるためにグラドの帝都制圧に向かうことになった。
![]() ミルラ |
古の竜人種族。 【聖石】の伝説に出てくるマムクート族。 人でなく、魔でもない、孤高の種族と伝えられている。 人見知り。 グラド領内でエフラムと偶然出会った。 |
マクレガー司祭 | リオンやエフラムに教養を教えた司祭 |
![]() リオン |
ヴィガルドの息子。 父を尊敬しており、父のようになりたいと願う。 優しい性格。 |
![]() ヒーニアス |
ターナの兄。フレリア王子 |
情報
- 皇帝ヴィガルドは何か尋常ならざるものの力を得ている
- エイリークとエフラムがリオンに最後に会ったのは一年半前に帝都で。
- 帝都の神殿に奉られている聖火は昔、世界が救われた時にともされたものだから、参礼に来る人の願い事を叶えてくれると言われてる。
- エフラムは一年半前、グラドに学びに来てた。マクレガー司祭が教養を教えた。
- デュッセルはエフラムを褒めてた。勇敢で王にふさわしい器だと。エフラムはデュッセルに師事。
- リオンは父のようになりたいと願う。皇帝の仕事は大変、毎日ろくに眠らず何万という民のために尽くしている。疲れてる父を助けたい。
- ヒーニアス率いるフレリア軍主力は南方でグラド軍と交戦中。今のところフレリア軍が優勢。
- フレリアの聖石がおさめられている塔の警備は増強したが、グラド将軍を差し向けられて聖石が破壊されてしまう。半日と待たずにフレリア軍は崩壊
- ミルラらマムクートは東の闇の樹海にいたが、南グラドの方向からまがまがしい気配を感じ、サフレと二人で気配を確かめることにした。しかし途中で戦いに巻き込まれ、はぐれてグラド辺境をさまよっていたところにエフラムと出会った。ミルラは悪い人にだまされてつかまっていた。大切な竜石を奪われ、どこかへ連れていかれそうになったところをエフラムが助けてくれた
- グラドから放たれる強く濃いまがまがしい気配が魔物たちを目覚めさせている。ミルラはそれをとめたい
疑問
- ファードがエイリークに授けた腕輪(多分、月の腕輪)にはどんな意味があるのか
- 本物の聖石が隠されたルネス城地下の封印を解くカギ。エフラムの持つ太陽の腕輪とセット
- なぜヴィガルドは同盟国のルネスに侵攻する暴挙に及んだのか
- 不明。聖石に封じられた魔の影響とか?
- ゼトはなぜヴァルターから逃れられたのか
- 不明
- エフラムはどうやってヴァルターの包囲網から逃れたのか
- 不明
- ファード、ゼトしか知らなかった腕輪の秘密はなぜヴィガルドに知れてしまったのか
- 不明
- オルソンの言う「すべえとぉ叶えてくれるあの方」とは誰なのか
- 不明。ヴィガルド?
用語
月の腕輪 |
ファードが幼い頃にエイリークとエフラムに授けた腕輪。ゼトはその腕輪の重要さを知っているがエイリークは知らない。二つで一つの双子の腕輪。ファードが二人にルネスの未来を託した証。 本物の聖石が隠されたルネス城地下の封印を解くカギ。エフラムの持つ太陽の腕輪とセット |
聖石 |
魔を退ける力を持った五つの聖なる至宝。約800年前、英雄グラド率いる勇者たちは【聖石】を手に魔と戦い、ついには魔の王を滅ぼし、その魂を【聖石】に封じる。 |
バズバ山賊団 | 悪魔のように残虐非道な山賊団。目をつけられたら命はない。 イムの村を襲うがエイリークらが退ける。 イムの村人が言うには先日も旅人が襲われ、むごい目にあった。 |
帝国六将 | もともとのグラド帝国の将軍セライナ、デュッセル、グレンの三将に加え、ルネス攻略で功績を挙げたヴァルター、ケセルダ、アーヴを新たな将軍とし、グラド帝国六将となった。 |
魔物 | ゾンビは古の時代、魔王の尖兵となった魔物。ルーテいわく『ナザニアの魔書』第二部第七章第八節に記載がある。 ゾンビやマミーの他に、スケルトン、モーサドゥーグ、ガーゴイル、バール…さらには書物で語られる大物がいる。 |
マムクート | 古の竜人種族。【聖石】の伝説に何度か名前が出てくる。 人でなく、魔でもない、孤高の種族と伝えられている。 ミルラが言うには、彼女らは、東の闇の樹海にいた。 |
地名
ミュラン城 |
ルネスとフレリア領の国境付近にあるフレリアの城。 |
レンバール城 |
グラド領内の城。1章でエフラムが戦っていると伝えられた城。 |
セレフィユの街 | ルネス領の南に位置する街。 エイリークらがレンバールに向かう途中に通る街。 |