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【FE紋章の謎】チキはなぜ2部で急成長したのか

2024/04/28
(この記事の文字数: 3001)

SFC版のFE紋章の謎では、1部から2部にかけてチキの外見が急成長しているように見えます。

しかし、物語の中では特にそのことに触れられていません。この記事では、なぜチキが急成長したのかについて考察します。


結論

結論から書くと以下の可能性が考えられます。

  • チキの性能強化のヒント
  • 時の経過を誇張
  • FC版 暗黒竜と光の剣の設定を踏襲

その結論に至った考察の過程、根拠を書いていきます。

チキとマルスが出会うまでのチキの生い立ち

チキはおよそ1100年前、生まれてすぐにナーガに眠らされました。チキに同情したバヌトゥによって目覚めさせられ、人間として10年ほど過ごしています。

アカネイア歴 できごと
前500年 チキ誕生、ナーガの意思で氷竜神殿で眠らされる。

チキは何度も自分が退化して人を襲う夢を見て目が覚め、バヌトゥに慰められる。
595-597年
チキに同情したバヌトゥがチキを目覚めさせ、氷竜神殿から連れ出す。

チキがバヌトゥとはぐれ、ガーネフに連れ去られる。
ガーネフに黒魔法で洗脳され、ラーマン神殿の侵入者からオーブを守る守護者となる。
604-605年
ラーマン神殿でマルスがチキを助ける。


チキが急成長した期間

以下は紋章の謎の物語の中でチキが仲間になる時系列です。

604年(1部1章)
マルスの旅立ち
604~605年の間(1部15章)
チキが仲間に
605年(1部20章)
暗黒戦争終結
605~607年の間
ガトーがチキを氷竜神殿に連れ戻し、再び眠らせる
607年(2部1章)
マルスのグルニア遠征
607~608年の間(2部14章)
チキが再び仲間に
608年(2部20章)
パレス城陥落

チキに初めて会うのが604~605年、再び会ったのが607~608年です。つまり、チキの外見の変化はおよそ2~3年の間に起きています

感じ方には個人差があると思いますが、個人的には1部のチキが5歳くらい、2部のチキが15歳くらいに見えます。2~3年の変化にしては大きすぎるように感じたので、初見で2部のチキを見た時は、なんでこんなに急成長してるの!?と驚きました。

ちなみに2部のチキの全身像は以下です。

https://www.nintendo.com/jp/fe/characters/smashbros/detail/tiki02.html

暗黒戦争と英雄戦争でのその他のチキの変化

神竜の力を得た

2部14章で、ガトーが次のような発言をしています。

「神竜としての力をえた今のあの子なら地竜とも戦えるだろう」

このことから、ストーリー上、1部のタイミングではまだチキが神竜の力を得ておらず、ガトーに再び氷竜神殿で眠らされた後、神竜の力を得たのだということが推測できます。

その証拠に1部と2部では次の項目に書いたようなチキの変化があります。

竜化後の外見の変化

竜化したときの竜の姿が変化しています。

1部 暗黒戦争のときのチキは、白い竜の姿です(左画像)。火竜など、他の竜と色違いになっているだけです。

2部 英雄戦争になると、チキは黄金色の竜になります(右画像)。尾が伸びたり、首元に毛が生えるといった変化があります。全体的により王らしい外見になっています。

使用するブレスの変化

竜化後に使用するブレスが変化しています。

1部 暗黒戦争のときは「こおりのブレス」でした。

「こおりのブレス」では攻撃を半減させられてしまい、メディウスに全くダメージが通りませんでした。

2部 英雄戦争になると「きりのブレス」になっています。

メディウスにも特効があり、ダメージが通ります。

これらのことから、1部のチキには神竜の力はなく、2部のチキには神竜の力があったと言って差し支えないでしょう。

新・暗黒竜と光の剣/紋章の謎のチキは?

以下の画像の左が新・暗黒竜と光の剣のチキ、右が新・紋章の謎のチキです。

SFC 版とは違い、ほとんど変化がありません。

このことから、少なくともリメイクで引き継ぐほどの理由、物語に関連するような特別な理由はないということが分かります。

なぜSFC版では外見が急変した?

あくまで推測でしか語れませんが、以下の可能性が考えられます。

  • チキ強化のヒントとしてのデザインの変化
  • 時の経過を印象付けるデザインの変化
  • 暗黒竜と光の剣のチキの後日談を反映させた
  • 後から追加した1部チキのデザインをFC版に寄せた

チキ強化のヒントとしてのデザインの変化

1部から2部にかけて「神竜の力を得た」という大きな変化があります。

これはゲームを進めるうえでも重要なヒントです。1部ではメディウスに全く歯が立たなかったチキが、2部ではメディウスに対して特効を出せるのですから、そのことに気づくことはプレイヤーにとって重要なことです。

しかし、マムクートは竜化しないと戦闘面の性能がわかりにくいです。しかも、竜化するのに竜石を消費するため、竜石を温存したくて竜化を控えてしまいます。

何かヒントがあった方が、チキの性能の変化に気が付きやすくなります。「お?チキの見た目が変わってるぞ、もしかして強くなっている?」とプレイヤーに思わせ、竜化を試してみたくなるよう、マムクート状態のチキの外見に大きな変化をつけたのかもしれません。

このようにゲームのためのデザインの変化であった可能性があります。

時の経過を印象付けるデザインの変化

シンプルに1部から2部までの2~3年の時の変化を印象付けるために、2部のチキを成長した姿にした可能性があります。

私にはあまりに成長しすぎて時の経過だけの影響には見えませんでしたが、成長具合を誇張することで時の経過を印象付ける効果はあったかもしれません。

暗黒竜と光の剣のチキの後日談を反映させた可能性

以下はFC版の暗黒竜と光の剣のチキの後日談です。

「幼かったあの頃に比べ、大分女らしくなったと本人は言っている」とあります。この後日談を紋章の謎のチキのデザインに反映させ、1部と2部で差をつけて描いた可能性があります。

ただし、この後日談はマリアの後日談とミスで入れ替わってしまっている可能性があります。

チキとマリアの後日談を入れ替えた方が自然に感じます。

仮にミスだったとしても、世に出てしまった後ですので、チキの後日談をチキの設定として踏襲したとしても不自然ではありません。

後から追加された1部を暗黒竜と光の剣に寄せた可能性

当時の開発者コメントに「容量は12MBでスタートしたが、(当初サウンドもマップも第2部の分しか作っていなかったので)すぐにこれでは全く入らないということで24MBになった。」というものがあります。

このコメントから、2部が作られた上で後から1部が追加されたことが分かります。ですので、最初は2部のチキのグラフィックスしかなかったと想像できます。

後から追加した1部で、チキのマップを追加することになったとき、FC 版の暗黒竜と光の剣の童顔なデザインに寄せた可能性があります。

特に、前の項目で書いたように後日談の設定を反映させるために幼く描いた可能性があります。

担当者間によるイメージのずれ

見も蓋もない可能性ですが、単に別々の担当者が1部と2部のチキのドット絵を描き、その担当者間のイメージのずれでデザインが食い違った可能性も否定はできません。

まとめ

以上より、チキの2部の急成長は以下の可能性が考えられます。

  • チキの性能強化のヒント
  • 時の経過を誇張
  • FC版 暗黒竜と光の剣の設定を踏襲


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