「FE 紋章の謎」の竜族、竜人族(マムクート)の設定についてまとめます。
- 竜族、竜人族(マムクート)とは?
- 竜族の種類
- 竜族戦闘力 Tier 表
- ゲーム中に登場する竜族
- 野生化した竜族の生息地
- 竜族の性質
- 竜族の退化が始まった理由
- ナーガが人間を助けた理由
- ガトーとチェイニーが竜石を捨てた理由
竜族、竜人族(マムクート)とは?
竜族は何万年も前からアカネイア大陸に住みつき、文明を築き上げてきた。人間にはおよびもつかない知能と能力があった。
しかし、突然滅びの日がやってきた。まず子供が生まれなくなり、次に理性を失い、野生化して暴れ出す者が続出した。竜族の長老達は種の終わりが近づいてきたのだと言った。
竜族は、竜石に竜としての本性を竜石に閉じ込めない限り、やがて理性を失い獣になる(退化する)。残された道は、竜であることを捨て、人間として生きることだけ。竜族はパニックに陥った。長老の言葉を信じた者は竜としての本性を石に封じて人間となった。竜としてのプライドが捨てられず、最後まで人間にならなかった者はやがて理性を失い、獣になった。
人間となった竜族が竜人族である。マムクートは人間が竜人族を蔑んで呼んだ呼称である。
竜族の種類
- 神竜
- 竜族トップの力を持つ竜族の王。
- 地竜
- 竜族NO2の力を持つ。絶大な生命力を誇る。
- 火竜
- 魔竜
- 飛竜
- 氷竜
- 無意識的に氷竜神殿を守っている。
- 暗黒竜
- メディウスが変体した姿。
竜族戦闘力 Tier 表
S | 神竜 |
---|---|
A |
地竜 |
B以下 |
魔竜、飛竜、火竜、氷竜 |
ゲーム中のセリフから神竜族がトップ、地竜族がナンバー2であることが分かる。その他は不明。
ゲーム中に登場する竜族
- ナーガ
- 【神竜族】神竜族の王。チキの親。野生化した竜族との戦いで力を使い果たし、人間に竜の遺産を残し、テーベで没した。
FEH では覚醒で登場した女性の姿が紋章の謎で登場したナーガと同様のナーガとして紹介されている。さまざまな姿をとって人の前に現れたとされている。 - チキ
【神竜族】神竜族の姫。ナーガの娘。チキの恐ろしい力の暴走を危惧したナーガによって、生まれてすぐに眠らされ、1000年後、守役のバヌトゥによって目覚めさせられた。1000年以上生きているが、目覚めてから人間として生きた10年の記憶しかない。- ガトー
【神竜族】竜石を捨てた神竜族。ナーガの言いつけを守り、人間のために働いている。遥か昔、愚かな人間に愛想をつかし、世の関わりを断ったが、マルスを見ているうちに人間もまだ捨てたものではないと思うようになった。- チェイニー
【神竜族】竜石を捨てた神竜族。力を失った竜族をマムクートと蔑み、虫けらのように扱う人間を好きになれず、人間のために働くことはしていない。- バヌトゥ
【火竜族】チキの守役。ナーガのしもべ。氷竜神殿の暗い部屋で眠らされ、苦しむチキに同情し、氷竜神殿から連れ出してしまう。- メディウス
【地竜族】地竜の王族。部族に逆らってただ一人マムクートになり、ナーガに命じられて地竜が封印された竜の祭壇を守っていた。しかし、おとなしかった人間がやがて力をつけて横暴になり、おとなしく暮らす竜人族にまで危害を加え始めた。メディウスは人間の裏切りに激怒し、ドルーアの地にマムクートを集め、竜人族の王国を作って人間征服の戦いを始めた。- ショーゼン
【火竜族】1部9章のマップのボス。「もえろ....血も肉も...すべてもえつきろ...」- モーゼス
【魔竜族】1部14章のマップのボス。メディウス皇帝の第一のしもべ。バジリスクのモーゼス。マルスの母リーザを殺害し、姉エリスをガーネフに渡した。- ゼムセル
【魔竜族】1部19章のマップのボス。「この大地はすべて我らのものだった...それをおかしたのはお前たち人間なのだ!」
野生化した竜族の生息地
- フレイムバレル
- 別名「火竜の墓場」。野生化した火竜が火の部族に家畜同然に扱われている
- 氷竜神殿
- 野生化した氷竜が無意識的に神殿を守っている。神殿はチキが眠っていた場所。
- 飛竜の谷
- 別名「魔竜の墓場」。野生化した魔竜や飛竜がいる。ここの飛竜がマケドニアの竜騎士が乗っている飛竜の原産。凶暴な蛮族がいるため、マケドニアの人間も奥地へは踏み込まない
- 竜の祭壇
- ナーガによって封印された地竜が地中で眠っている
竜族の性質
人間にはおよびもつかない知能と能力を持つ、竜人になってもそれは有する
竜族は高度な文明を築いた過去があり、人間にはおよびもつかない知能と能力を持っていたことがチェイニーから語られている。
たとえ竜石を捨てて二度と竜化できない竜人であっても、人間にはない知識や能力は持つことができる。
例えば、チェイニーの変身能力、ガトーの高位魔法生成など。また、ガトーやチェイニーは竜人になってから少なくとも1000年以上は生きていることから、寿命も竜族と変わっていないと思われる。
傷ついても眠ることで復活する
竜族は体が傷ついても、眠りにつき、永い期間を経て復活することができる。これは特定の地竜族だけでなく、神竜族にも該当することから、特定の竜族のみの性質ではない。火竜族や魔竜族、飛竜族にも同様の性質があったかは不明。
メディウスがアンリに討たれてから100年の時を経て復活したことから、地竜族の竜人にはこの性質が該当する。
また、かつてナーガに封印された暴走した地竜たちも同様に、2部の終章で眠りから覚醒しようとしていた事から、退化した地竜にも同様の性質が当てはまる。
神竜族の竜人であるチキについても、新・暗黒竜と光の剣の23章クリア後、チキ死亡時のガトーの発言から、チキは死亡せずに眠りについただけであることが分かる。このことから神竜族にも同様の性質が当てはまると言える。
汚れなき高貴な女性の生命力により竜族の目覚めは早まる
汚れなき高貴な女性の生命力により竜族の目覚めは早まる。ガーネフはこの性質を利用して、シスターをさらい、メディウスの生贄とした。
竜石の力を使いすぎると死亡する
地竜族との戦いで竜石を使いすぎた仲間が死に絶えたというチェイニーの発言から、竜人は竜石の力を使いすぎると死亡することが分かる。
ナーガも同様に竜石の力を使いすぎて死亡したと思われる。もしナーガがたまたま寿命で死亡したのであれば、娘であるチキが生まれたばかりという事実と齟齬が生じるため、寿命での死亡ではないと思われる。
FEエンゲージでもルミエルが神竜の力を使い果たして死亡するシーンがあるが、この設定が引き継がれているのかもしれない。
十分成長していないと竜人になっても退化が始まる
2部14章で、ガトーが成長しきっていないとチキは封印の盾がないと退化が始まってしまうと話している。
このことから、たとえ竜人になっても、十分に成長していないと退化を避けられない事が分かる。
なぜ成長していないと退化が始まってしまうのかはゲーム中では言及されていないが、成長が不十分だと竜石に竜の本性を移しきれないためである説がある(小説版ではそういった設定があるとのこと)。
退化の徴候が表れた竜族は子供が生まれないが、例外もある
チェイニーから竜族の種の終わり、退化の兆候として子供が生まれなくなった話が語られている。
これはアカネイア大陸史で言うと前1000年頃の話で、それから260年後には人間にならなかった地竜族はほとんどが退化してしまっている。
一方、ナーガの子供であるチキが前500年頃に生まれている。ナーガは五聖玉の盾をラーマン神殿に残し、その後、生まれたばかりのチキが眠らせ、テーベで死亡した。
そして、ゲーム中でチキは人間として生きてきた10年の記憶しかないことが語られている。
このことからチキは前500年に生まれ、すぐに眠らされたことが推測できる。
つまり、ナーガは竜族の退化の徴候が始まってから500年経ってからチキを産んだことになる。チキを産むことができたのは以下のような理由が考えられる。
- ナーガだけは特別で子供を産む力が残った
- 竜人になったおかげで、子供を産む力が残った
- 交配相手が竜族ではなかったから産めた
- 覚醒で、ノノやンンが生まれていることからの推測
いずれにせよ、子供を産む力を失った竜族でも、例外的に子供が生まれる条件があるのは間違いない。
地竜族は絶大な生命力を誇る
地竜族は絶大な生命力を誇るため、簡単に滅びない。
倒しても眠って、いずれ復活する。ただし、一度眠りにつけば百年は目覚めない。
メディウスは変体する
メディウスは暗黒竜に変体する。
変体の条件は不明だが、ガトーの「そろそろ」という発言から、時の経過によって変体するのではないかと思われる。地竜族特有の性質なのか、地竜の王族であるメディウス特有の性質なのかは不明。
以下が地竜の姿。
以下が変態後の暗黒竜の姿。
竜族の退化が始まった理由
ゲーム中では竜の退化が始まった理由は明確に言及されていないが、FEH のガトーのセリフで、果てしなく強大となる力を抑えられなくなったことだと語られている。
ナーガが人間を助けた理由
ゲーム中では語られていないが、FEH のガトーのセリフで、人間の活力が次の時代に必要であると、竜と人の双方を破滅から救う道なのだとナーガが察していたのかもしれないと語られている。
もし、竜族同士での交配では子供が生まれずとも、竜族と人間であれば子供が生まれるとするならば、竜族の血が途絶えないようにするという意味でも人間は守るべき対象となる。
ガトーとチェイニーが竜石を捨てた理由
ゲーム中では明確に語られてないが、ナーガと地竜族の戦いでほとんどの神竜族が力を使い果たし、死亡したという話がある。
このことから、竜石の力を使う事には寿命を縮めるリスクがあることが分かる。チキを見守り続ける、また、封印された地竜族が復活しないよう見張り続けなければならなかった二人は、寿命を縮める竜石を使う選択肢を完全に捨てるため、竜石を捨てた可能性がある。また、ナーガの言いつけ通り、人間を助けるために自身の竜石を使った可能性がある(小説版では、チェイニーが自身の竜石を人間に渡しているとのこと)。